マクスウェルの悪魔とは
マクスウェルの悪魔は、物理学者マクスウェル(J. C. Maxwell)が考えた思考実験に出てくる、仮想的な悪魔です。
思考実験とは、実際に装置を作るのではなく、「もしこういうことができたら、何が起きるか」を頭の中で筋道立てて考える実験のことです。
この悪魔は、熱力学の第二法則を破ってしまうように見えます。第二法則は物理学の中でも特に強く信じられている法則なので、もし本当に破れるなら大事件です。
この作品では、悪魔が何をするのか、なぜ第二法則が破れるように見えるのか、そして「どこがおかしいのか」を、図の中の分子を動かしながら順に見ていきます。
図は、仕切り板で左右に分けた箱と、その中を飛び交うガスの分子です。赤い粒が速い分子、青い粒が遅い分子です。仕切り板の穴のそばにいるのが、悪魔です。