答えの載った資料が、4位で落ちる
この章は、RAG の流れ(質問 → 探す → 集める → 読ませる → 答える)の、「探す」と「集める」の間の話です。検索で拾った候補を、LLM に渡す前に並べ直す技術、リランキング(re-ranking。「もう一度、順位を付け直す」の意味)を見ます。並べ直し役のモデルはリランカーとも呼ばれます。
第6章のハイブリッド検索で、「E-4012 の直し方は?」という質問に対して、次のような候補が拾えたとします。
| 順位 | 資料 |
|---|---|
| 1 | エラーコード一覧 |
| 2 | E-4013 の対処 |
| 3 | 障害時の連絡先 |
| 4 | E-4012 の対処手順 |
| 5 | リリースノート |
正解の「E-4012 の対処手順」は、4位に入っています。検索としては、ちゃんと拾えています。
ところが、LLM に渡すのは上位3件だけ、という設定だったらどうでしょう。正解は LLM に届きません。LLM は、一覧表と、番号違いの資料と、連絡先だけを読んで答えることになります。
つまり、「拾う力」と「並べる力」は別物です。拾えていても、順番が悪ければ使われません。この章では、拾った候補を質問と照らし合わせて丁寧に並べ直す方法を見ていきます。
※この本は 2026年9月時点の情報をもとにしています。製品やモデルの名前、数字は変わることがあります。