これまでの RAG は「1回探して、1回答える」一本道
ここまでの章で見てきた RAG は、どれも同じ形をしていました。質問が来たら、必ず1回探し、見つかった資料を並べて、LLM に1回読ませて答えさせる。第9章の書き直しや第10章の索引の工夫も、この一本道 の途中を強くするものでした。
この一本道の流れは、プログラムを書いた人が決めた固定の順番です。LLM の出番は最後の「読んで答える」だけで、何を探すか、探し直すかどうかには口を出せません。
一本道には、大きな良さがあります。
| 良さ | 理由 |
|---|---|
| 速い | 探すのも LLM を呼ぶのも1回ずつ |
| 安い | 1問あたりの料金がほぼ一定 |
| 読みやすい | 毎回同じ動きなので、失敗の原因を追いやすい |
でも、次のページで見るように、一本道ではどうしても答えられない質問があります。この章では、「何を・どこで・何回探すか」を LLM 自身に決めさせる形、エージェント型 RAG を見ていきます。RAG の流れでいうと、「探す → 集める → 読ませる」の部分を、LLM が自分で何度も回す形です。
※2026年9月時点の情報です。製品やモデルの名前、機能、数字は変わることがあります。