残った穴:合格したのは「どのドメイン」か
5本目の SPF と6本目の DKIM を見終えて、1つの穴が残りました。
図のなりすましは、自分のドメイン evil.example で SPF の宣言を書き、自分の鍵で DKIM の署名を付けています。どちらも正しい手順で合格します。ところが、画面に出る From: には 〇〇銀行 <[email protected]> と書いてあります。
SPF も DKIM も、「何かのドメインとして正しく送られた」ことは確かめてくれます。でも、そのドメインが受信者の画面に出ている差出人と同じかどうかは、どちらも見ていません。
利用者がだまされるのは、画面に出ている差出人です。ここを確かめない限り、なりすましは止まりません。この作品では、この最後の穴を塞ぐ DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting and Conformance)を見ていきます。