ログインを自作していて、パスワードの扱いが怖い
第25章で、フォトログのセッションを ElastiCache に置きました。ここで改めて、ログインの仕組み全体を見直してみます。フォトログのログインは、ここまで自分で作ってきました。利用者が登録するとパスワードを自分の DB に保存し、ログインのときに照らし合わせて、合っていればセッションを発行しています。
「ログインできる」だけなら、数十行で作れます。でも、安全に作り、それを安全なまま保ち続けるには、図の6つの仕事がすべて要ります。
| 仕事 | 間違えると何が起きるか |
|---|---|
| 1 パスワードを安全にしまう | 平文や弱いハッシュで保存すると、DB が漏れた瞬間に全員のパスワードが知られる |
| 2 メールの確認と再設定 | 再設定のリンクが推測できると、他人のアカウントを乗っ取られる |
| 3 二段階認証(MFA) | パスワードが漏れただけで入られる |
| 4 総当たりを止める | よくあるパスワードを片っ端から試され、弱い人から破られる |
| 5 Google でログイン | 手順(OAuth・OIDC)の確認漏れで、なりすましを許す |
| 6 トークンの発行と検証 | 署名や期限の確認漏れで、偽の入館証が通る |
しかも怖いのは、多くの人が他のサービスでも同じパスワードを使っていることです。フォトログの DB が漏れれば、利用者のメールや銀行のアカウントまで危なくなります。
この章では、ログインという「自作すると危ない部品」を AWS から借りる、Amazon Cognito(コグニート)を学びます。
※2026年9月時点の情報です。画面・料金・細部は変わることがあります。
