部品は知っている。でも、白紙からは描けない
ここまでで、AWS の部品を一通り学び、第28章では構成を比べるものさし(6本の柱)、第29章では止まらなさを数字で扱う方法を学びました。
それでも、いざ「予約サービスを作りたいんだけど、どんな構成がいい?」と聞かれると、手が止まる人は多いはずです。部品の名前はたくさん浮かぶのに、どれを、どの順に、どうつなげばいいのかが決まらない。
これは知識が足りないのではありません。考える順番を持っていないからです。順番が無いと、次のようなことが起きます。
| 順番が無いと | 起きること |
|---|---|
| 知っている部品から考え始める | 前に使った構成を、要件に関係なくそのまま描いてしまう |
| 新しい部品を使いたくなる | 小さなサービスに、大げさな部品が並ぶ |
| 数字を聞かない | 毎秒2回のサービスと、毎秒2万回のサービスに同じ構成を描く |
| 理由を残さない | 後から「なぜこれを選んだのか」を誰も説明できない |
この章では、要件から構成までを6つの手順で進める方法を学びます。そして、その手順を3つの演習で3回くり返します。
| 演習 | 題材 | 主な難所 |
|---|---|---|
| 1 | 小さなブログ | 読む人は多いが、中身はほとんど変わらない |
| 2 | 予約サービス | 書き込みが大事。予約が重なってはいけない |
| 3 | 動画の変換 | 重くて長い処理と、大きなファイル |
3つとも、架空のヘアサロンチェーン「カミノ」の仕事として出てきます。演習が進むにつれ、構成図が少しずつ育っていく様子にも注目してください。
※2026年9月時点の情報です。画面・料金・細部は変わることがあります。
