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AWS でサービスを作る ― 知識ゼロから、構成を自分で考えられるまで / 全32章

AWS 01:アカウントと初期設定 ― 作った日に守りと見張りを付ける

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アニメモ公式
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第2版
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コマ
全19

AWS のアカウントを作ったら、何よりも先にやるべき初期設定を「なぜ必要か」から説明します。何でもできるルートユーザーと MFA、無料プランと有料プランの違い、使いすぎに気づく請求アラート(AWS Budgets)、IAM Identity Center で作る日常用のユーザー、そしてアクセスキーを作らずに CloudShell や CLI から操作する方法まで。

アカウントを作った瞬間から、守るものがある

第0章で、クラウドは「必要な分だけ借りて、使った分だけ払う」場所だと説明しました。借りるためには、まず AWS にアカウント(利用者としての登録)を作る必要があります。

ただし、アカウントを作った瞬間から、あなたは2つの大事なものを持つことになります。

持つもの意味危ないこと
ルートユーザーアカウントのすべてを操作できる、最初のログイン情報盗まれると、アカウントを丸ごと乗っ取られる
登録したカード使った料金が請求される先消し忘れや乗っ取りで、知らないうちに請求が膨らむ

図の左右に並んでいるのが、よくある事故の入り口です。パスワードの使い回しや、本物そっくりの偽メールでパスワードが盗まれる。何でもできるユーザーで毎日作業していて、1回の操作ミスが全体に効く。試しに作ったサーバーを消し忘れる。そして、プログラムから AWS を操作するための鍵を、うっかり GitHub(プログラムを公開・共有するサイト)に載せてしまう。

この章では、アプリを1行も書く前に、これらを防ぐ「土台」を作ります。手順は多く見えますが、1回やれば終わりで、お金もほとんどかかりません。第2章以降で何を作っても安全でいられるように、ここは飛ばさずに進めてください。

※2026年9月時点の情報です。画面・料金・細部は変わることがあります。

  • AWS でサービスを作る 01 ― アカウントと初期設定
  • 1 / 19
  • アカウントを作った瞬間から、守るものがある
  • あなたの AWS アカウント
  • 注意
  • パスワード流出
  • お金
  • 想定外の請求
  • 使い回し・偽メール
  • 鍵
  • ルートユーザー
  • 何でもできる最初の鍵
  • 消し忘れ・大きすぎる設定
  • 人
  • 毎日ルートで作業
  • カード
  • 登録したカード
  • コード
  • 鍵の公開
  • 1回のミスが全部に効く
  • 使った分がここに請求
  • GitHub に載せてしまう
  • この章でやること:二段階認証・請求アラート・日常用のユーザー・手元からの操作の入口
  • → 第2章以降で何を作っても安全なように、最初に「土台」を固める
  • ひらめき
  • AWS のアカウントは「何でもできる鍵」と「支払い」がセット。作ったその日に守りを固める。

AWS アカウントは「契約」であり「入れ物」

そもそも AWS アカウントとは何でしょうか。一言でいうと、AWS と結ぶ契約の単位であり、あなたが作ったものが入る入れ物です。

たとえるなら、大きな貸し倉庫の「区画」です。区画ごとに契約者がいて、請求書が届き、中に置いた荷物はその区画のものです。

性質意味
請求の単位サーバーやデータの料金は、アカウントごとにまとめて請求される
入れ物これから作るサーバー、データベース、ファイル置き場は、すべてどれか1つのアカウントの中に入る
境界別のアカウントの中身は、はっきり許可しない限り見えないし触れない
番号それぞれのアカウントは、12桁の数字(アカウント ID)で区別される

「境界」という性質は、後の章でとても大事になります。たとえば会社では、本番用と開発用でアカウントを分けることがよくあります。開発用で何か失敗しても、本番用には届かないからです(第27章で扱います)。

この本では、まずアカウントを1つ作り、フォトログをその中で育てていきます。

  • AWS でサービスを作る 01 ― アカウントと初期設定
  • 2 / 19
  • AWS アカウントは「契約」であり「入れ物」
  • あなたの AWS アカウント
  • 請求の単位
  • 使った料金は、アカウントごとにまとめて届く
  • 鍵
  • ルートユーザー
  • 何でもできる最初の鍵
  • 入れ物
  • サーバーもデータも、この中に入る
  • 境界
  • 別のアカウントの中身は、許可なく見えない
  • カード
  • 登録したカード
  • 使った分がここに請求
  • 番号
  • 12桁の数字(アカウント ID)で区別する
  • ひらめき
  • アカウント=請求の単位であり、作ったものが入る入れ物。中身は許可なく外から見えない。

アカウントを作る:6つの入力で終わる

アカウントは、AWS の公式サイト(aws.amazon.com)の「アカウントを作成」から作ります。入力する内容は、おおむね図の6つです。画面の順番や言い回しは時々変わりますが、聞かれることは大きく変わりません。

順番入力すること気をつけること
1メールアドレスとアカウント名このメールアドレスがルートユーザーの名前になる
2確認コードメールに届いた数字を入れて、アドレスが本物か確かめる
3パスワード長く、他のサービスと使い回さないもの。パスワード管理ソフトで作るとよい
4連絡先と支払い情報住所とクレジットカード。無料で始める場合も登録は必要
5本人確認電話または SMS(携帯のショートメッセージ)で届く番号を入れる
6プランを選ぶ無料プランか有料プランか(次で説明)

いちばん大事なのは1番のメールアドレスです。パスワードを忘れたときの再設定も、AWS からの大事な連絡も、すべてここに届きます。何年も使い続けられ、自分(またはチーム)が確実に読めるアドレスにしてください。

会社で作る場合は、担当者の個人アドレスではなく、複数人が読めるグループのアドレス(例:aws-root@会社のドメイン)を使うのが AWS の推奨です。担当者が休んだり辞めたりしても、連絡を受け取れるからです。

  • AWS でサービスを作る 01 ― アカウントと初期設定
  • 3 / 19
  • アカウントを作る:6つの入力で終わる
  • メール
  • 会話
  • 錠
  • カード
  • 電話
  • 旗
  • メールと名前
  • 確認コード
  • パスワード
  • 連絡先と支払い
  • 本人確認
  • プランを選ぶ
  • ルートのメールになる
  • メールに届く数字
  • 長く・使い回さない
  • 住所・カード
  • 電話か SMS
  • 無料か有料か
  • ひらめき
  • メールは「自分だけが読めて、何年も使い続けるもの」にする
  • 会社なら個人のアドレスより、複数人が読めるグループのアドレスがよい
  • ひらめき
  • 登録に使うメールアドレスが、そのままルートユーザーの名前になる。長く使えるものを選ぶ。

無料プランと有料プラン、どちらで始めるか

2025年7月から、新しく作るアカウントは登録時に無料プランか有料プランかを選ぶようになりました。どちらを選んでも、最初に100ドル分のクレジット(料金の支払いに使える割引券のようなもの)がもらえ、いくつかの入門的な操作をするとさらに最大100ドル分もらえます。

無料プラン有料プラン
請求発生しないクレジットを超えた分を払う
期間6か月か、クレジットを使い切るまで期限なし
使えるサービス一部に限られるすべて
期限が来たらアカウントが自動で閉じる。90日以内に有料プランへ移せば続けられるそのまま使える

無料プランは「うっかり請求される」心配がないので、触ってみるだけなら安心です。ただし、この本の後半で使う一部の部品は無料プランでは使えないことがあります。

また、無料プランは組織(AWS Organizations、複数のアカウントをまとめる仕組み)を作ると自動的に有料プランに変わります。この章の後半で使う IAM Identity Center は、組織を作って使うのが基本なので、ここで有料プランに変わることになります。残っているクレジットは引き続き使えます。

この本では、無料プランで始めて構いませんが、有料プランになる前に必ず次の「予算の知らせ」を設定するという順番で進めます。

なお、プランの内容やクレジットの額は変わることがあります。登録時に公式の「AWS 無料利用枠」のページで確かめてください。

  • AWS でサービスを作る 01 ― アカウントと初期設定
  • 4 / 19
  • 無料プランと有料プラン、どちらで始めるか
  • 贈り物
  • 無料プラン
  • カード
  • 有料プラン
  • クレジット
  • 登録時に100ドル+活動で最大100ドル
  • クレジット
  • 同じく最大200ドル(12か月まで)
  • 期間
  • 6か月か、クレジットを使い切るまで
  • 期間
  • 期限なし
  • 請求
  • 発生しない
  • 請求
  • クレジットを超えた分を払う
  • 使えるもの
  • 一部のサービスに限られる
  • 使えるもの
  • すべてのサービス
  • 無料プランは期限が来ると自動で閉じる(90日以内なら有料へ移して続けられる)。組織を作ると自動で有料プランに変わる
  • ひらめき
  • 無料プランは請求が発生しない代わりに期限と制限がある。本格的に作るなら有料プラン+予算の見張り。

ルートユーザーは「マスターキー」

アカウントを作ったときに使ったメールアドレスとパスワードで入れるユーザーを、ルートユーザーと呼びます。

ルートユーザーは、たとえるなら建物のマスターキーです。どの部屋の扉も開けられ、建物の契約そのものも変えられます。

ルートユーザーにできることなぜ怖いか
すべてのサービスを何でも操作できる盗まれたら、サーバーを大量に借りられたりデータを消されたりする
支払い方法や連絡先を書き換えられる乗っ取った人が、あなたを締め出せる
アカウントそのものを閉じられるすべてが消える

しかも、ルートユーザーは第3章で学ぶ「許可(ポリシー)」で縛ることができません。他のユーザーには「これだけはしてはいけない」と決められますが、ルートユーザーだけはいつでも何でもできます。

だから AWS は、ルートユーザーは普段使わず、どうしても必要な作業のときだけ使うことを強く勧めています。ルートでしかできない作業は、支払い方法の一部の変更やアカウントの閉鎖など、ごく少数です。

「普段使わない」ためには、代わりに毎日使う入口が要ります。それはこの章の後半で作ります。その前に、マスターキーそのものを守りましょう。

  • AWS でサービスを作る 01 ― アカウントと初期設定
  • 5 / 19
  • ルートユーザーは「マスターキー」
  • あなたの AWS アカウント
  • ルートユーザーにできること
  • 鍵
  • ルートユーザー
  • NG
  • すべてのサービスを、何でも操作できる
  • 許可で縛れない
  • NG
  • 支払い方法や連絡先を書き換えられる
  • NG
  • アカウントそのものを閉じられる
  • カード
  • 登録したカード
  • 使った分がここに請求
  • 錠
  • 盗まれたら終わり → 普段は使わない
  • ひらめき
  • ルートユーザーはアカウントのすべてを操作でき、許可で縛れない。普段は使わず、金庫にしまう。

MFA:パスワードだけでは入れなくする

MFA(多要素認証)は、ログインのときに2種類以上の証拠を求める仕組みです。二段階認証とも呼ばれます。

証拠の種類例盗まれ方
知っているものパスワード使い回し、偽サイトへの入力、のぞき見
持っているものスマホ、セキュリティキー(USB などで挿す小さな鍵)物を盗まないと手に入らない

図の上の「他人」は、あなたのパスワードをどこかで手に入れました。しかし MFA を付けてあると、パスワードの先にもう1つの鍵が待っています。スマホやセキュリティキーを持っていないので、ここで止まります。

一方、あなたはパスワードを入れた後、手元のスマホやセキュリティキーで2つ目の確認をして入れます。

パスワードは、どれだけ気をつけても漏れることがあります。他のサービスから漏れたパスワードを片っ端から試す攻撃も日常的に起きています。MFA は「漏れても入られない」ようにする、いちばん効果の大きい対策です。

AWS は、ルートユーザーに MFA を付けることをすべてのアカウントで必須にしています。付けていないと、初めてのサインインから一定の猶予期間を過ぎた時点でコンソール(AWS の操作画面)に入る前に登録を求められます。求められる前に、自分から付けてしまいましょう。

  • AWS でサービスを作る 01 ― アカウントと初期設定
  • 6 / 19
  • MFA:パスワードだけでは入れなくする
  • あなたの AWS アカウント
  • 知っているもの
  • 人
  • 他人
  • パスワードを盗んだ
  • 錠
  • MFA(2つ目の鍵)
  • パスワード
  • NG
  • スマホ・パスキー
  • 持っているもの
  • 鍵
  • ルートユーザー
  • スマホ・セキュリティキー
  • スマホ
  • あなた
  • MFA の奥にある
  • パスワード+スマホ
  • OK
  • 2つそろわないと入れない
  • ひらめき
  • MFA=「知っているもの」と「持っているもの」の2つを求める。パスワードが漏れても入られない。

ルートユーザーに MFA を付ける

手順は次のとおりです。画面の文言は変わることがありますが、場所の考え方は同じです。

順番操作
1ルートユーザーでサインインする(「ルートユーザー」を選び、メールアドレスとパスワード)
2画面右上のアカウント名を押し、「セキュリティ認証情報」を開く
3「MFA デバイスを割り当てる」を押し、名前を付けて種類を選び、画面の指示に従う
4同じ手順でもう1つ登録する

MFA の種類は3つあります。

種類仕組み向き不向き
パスキー・セキュリティキースマホの生体認証や USB の鍵で確認するAWS の推奨。偽サイトでは動かないので、フィッシングに強い
認証アプリスマホのアプリに30秒ごとに変わる6桁の数字が出る手軽。ただし偽サイトに数字を入れてしまうと破られうる
専用の機械(ハードウェア TOTP)6桁の数字を出す小さな機械スマホを使えない環境向け

フィッシングとは、本物そっくりの偽のログイン画面にパスワードなどを入力させて盗む手口です。パスキーやセキュリティキーは、接続先が本物の AWS かどうかを機械が確かめるため、偽サイトにだまされません。

4番の「もう1つ登録する」も大切です。ルートユーザーには MFA を最大8個まで登録できます。スマホをなくしたり機種変更したりしたとき、予備があれば困りません。1つしか無いと、復旧に本人確認の手続きが必要になり、時間がかかります。

  • AWS でサービスを作る 01 ― アカウントと初期設定
  • 7 / 19
  • ルートユーザーに MFA を付ける
  • 鍵
  • ルートでサインイン
  • MFA の種類
  • メールアドレスとパスワード
  • 鍵
  • パスキー
  • 設定
  • セキュリティ認証情報
  • USB の鍵も同じ仲間。偽サイトに強い(推奨)
  • 右上のアカウント名から開く
  • スマホ
  • 認証アプリ
  • 錠
  • MFA デバイスを割り当て
  • スマホに出る6桁の数字を入れる
  • 名前を付けて、種類を選ぶ
  • 更新
  • もう1つ登録する
  • ディスク
  • 専用の機械
  • 予備。最大8個まで登録できる
  • 6桁の数字を出す小さな機械
  • ひらめき
  • フィッシングに強いのはパスキーとセキュリティキー。なくしたときに備えて2つ以上登録する。

請求アラート:使いすぎを早く知る

次は、お金の見張りです。第0章で書いたとおり、AWS は使った分だけ払う仕組みなので、消し忘れも「使った分」になります。

請求書は月が終わってから届きます。それを見て驚いても、もう1か月分は使ってしまった後です。そこで、月の途中で「使いすぎていますよ」と知らせてもらう仕組みを作ります。これには AWS Budgets(予算)を使います。

AWS Budgets では、次の3つを決めます。

決めることフォトログの例
予算の金額月 20 ドル
知らせるしきい値80% と 100%
送り先自分のメールアドレス

しきい値の判定には2種類あります。図の上の太い帯が実績(今月もう使った金額)、下の細い帯が予測(このままのペースで使うと月末にいくらになるか)です。

判定知らせが来るとき
実績もう使った金額がしきい値を超えたとき
予測月末の見込みがしきい値を超えそうなとき

いまは実績6ドル、予測も予算の範囲内なので、知らせは来ていません。

  • AWS でサービスを作る 01 ― アカウントと初期設定
  • 8 / 19
  • 請求アラート:使いすぎを早く知る
  • 今月の料金(予算 20 ドル)
  • 通知
  • アラート
  • 6 ドル
  • まだ鳴らない
  • 実績(もう使った分)
  • 予測(このままだと月末にいくら)
  • メール
  • あなたのメール
  • 80%
  • 100%
  • 静か
  • 決めておくのは3つ:予算の金額・知らせる割合(例:80%と100%)・送り先のメール
  • 請求書が届いてから気づくのでは遅い。月の途中で気づけば、止められる
  • ひらめき
  • AWS Budgets で予算を決め、実績や予測がしきい値を超えたらメールで知らせてもらう。

消し忘れがあると、月の途中で知らせが届く

月の半ばに、練習で作ったサーバーを消し忘れていたとします。実績が予算の80%を超え、予測では月末に予算を超える見込みになりました。そこで知らせが鳴り、メールが届きます。

予測で知らせる設定を入れておくと、実績がまだ少ないうちに「このままだと超える」とわかります。実績だけより早く気づけるので、実績と予測の両方を設定しておくのがおすすめです。

作り方は次のとおりです。

順番操作
1コンソールの検索欄で「Billing and Cost Management」を開く
2左の「予算」から「予算を作成」を押す
3簡単な設定のテンプレートから「月次コスト予算」を選ぶ
4予算の金額と、知らせを受け取るメールアドレスを入れる
5作成する。しきい値(80%・100%・予測100%)は後から編集で足せる

テンプレートには「ゼロ支出予算」もあります。1セントでも料金が発生したら知らせるもので、無料の範囲だけで試したい間に便利です。

知らせが届いたら、どのサービスで料金が増えているかを見て、要らないものを消します。その見方は第4章で説明します。今は「知らせが来る状態を作る」ことが先です。

なお、ここまでの設定はルートユーザーで行って構いません。この後で作る日常用のユーザーからも請求の画面を見られるようになります。

  • AWS でサービスを作る 01 ― アカウントと初期設定
  • 9 / 19
  • 消し忘れがあると、月の途中で知らせが届く
  • 今月の料金(予算 20 ドル)
  • 通知
  • アラート
  • 17 ドル
  • 80%を超えました
  • 実績(もう使った分)
  • 予測(このままだと月末にいくら)
  • メール
  • あなたのメール
  • 80%
  • 100%
  • 月の途中で届く
  • 届いたら:請求の画面(Billing and Cost Management)で、どのサービスが増えているかを見る
  • 見方は第4章。まずは「知らせが来る」状態を作ることが先
  • ひらめき
  • 予測で知らせる設定にすると、「このままだと超える」段階で届く。実績だけより早く気づける。

毎日の作業は、別の入口から入る

ルートユーザーに MFA を付け、お金の見張りも付けました。次は「ルートユーザーを普段使わない」ための、日常用の入口を作ります。

なぜ分けるのでしょうか。

ルートで毎日作業すると日常用のユーザーを分けると
権限を絞れない。操作ミスでも何でも実行されてしまうその人の仕事に必要な権限だけを渡せる
何人かで使うと、誰がやったか区別できない人ごとにユーザーを作るので、記録で区別できる
漏れたら、支払いやアカウントの閉鎖まで握られる漏れても、そのユーザーを止めれば済む

たとえるなら、マスターキーは金庫にしまい、社員にはその人の部屋だけ開く合鍵を渡すということです。合鍵をなくしても、マスターキーほどの被害にはなりません。そしてその合鍵を無効にすれば済みます。

図の右のアカウントの中で、ルートユーザーは下へ移り「金庫」にしまわれました。上の空いた場所に、日常用の入口を作ります。

AWS で「誰に何を許すか」を管理する仕組みを IAM(アイアム)と呼びます。IAM の考え方そのものは第3章でじっくり扱います。この章では、日常用の入口を作るのに AWS が勧めている IAM Identity Center を使います。

  • AWS でサービスを作る 01 ― アカウントと初期設定
  • 10 / 19
  • 毎日の作業は、別の入口から入る
  • ルートで毎日作業すると
  • あなたの AWS アカウント
  • NG
  • 権限を絞れない(何でもできてしまう)
  • NG
  • 誰がやった作業か区別できない
  • 人
  • 日常用の入口
  • ここを作る
  • 日常用のユーザーを分けると
  • OK
  • 必要な権限だけを渡せる
  • 鍵
  • ルートユーザー
  • OK
  • 人ごとに分け、止めることもできる
  • 金庫にしまう
  • ひらめき
  • ルートは金庫へ。毎日の作業には、権限を決められて止めることもできる日常用のユーザーを使う。

IAM Identity Center:人と権限を1か所で管理する

IAM Identity Centerは、「人(ユーザー)」と「その人が何をしてよいか(権限)」を1か所で管理し、AWS アカウントに入れるようにする仕組みです。

図の真ん中の赤い囲みが Identity Center です。中には3つのものがあります。

もの意味
ユーザーあなたやチームの人。名前、メールアドレス、パスワード、MFA を持つ
許可セット「何をしてよいか」をまとめたもの。たとえば「管理者」「読むだけ」
アクセスポータルユーザーがサインインする専用の入口(Web ページ)

ユーザーと許可セットを組み合わせて、アカウントに割り当てます。「あなたに、フォトログのアカウントで、管理者の許可セットを」という具合です。

割り当てると、右のアカウントの中に、許可セットと同じ内容のロール(役割)が自動で作られます。ロールは「かぶると、その権限で操作できる帽子」のようなものです(第3章で詳しく扱います)。

Identity Center 自体に追加料金はかかりません。そして、チームの人が増えてもアカウントが増えても、ここ1か所でまとめて管理できます。辞めた人がいれば、ここでユーザーを止めるだけで、すべてのアカウントに入れなくなります。

  • AWS でサービスを作る 01 ― アカウントと初期設定
  • 11 / 19
  • IAM Identity Center:人と権限を1か所で管理する
  • IAM Identity Center
  • あなたの AWS アカウント
  • 人
  • ユーザー
  • あなた用・MFA 付き
  • 鍵
  • 一時的な役割(ロール)
  • 許可セットから自動で作られる
  • 人
  • あなた
  • 書類
  • 許可セット
  • 何をしてよいか
  • 鍵
  • ルートユーザー
  • 入口:アクセスポータル
  • 金庫にしまったまま
  • ひらめき
  • ユーザー(誰か)と許可セット(何をしてよいか)を組み合わせて、アカウントに割り当てる。

入るたびに「期限つきの鍵」を受け取る

実際に毎日入るときの流れを、図の番号で追います。

順番起きること
1アクセスポータルで、ユーザー名・パスワード・MFA を使ってサインインする
2入れるアカウントと許可セットの一覧が出るので、選ぶ
3そのアカウントのロールをかぶった状態で、コンソールが開く

3番で、あなたには一時的な鍵(一時的な認証情報)が渡されます。この鍵には期限があり、数時間で使えなくなります。期限が来たら、もう一度ポータルから入り直します。

なぜわざわざ期限を付けるのでしょうか。鍵がいつまでも使えると、漏れたときの被害がいつまでも続くからです。期限つきの鍵なら、仮に漏れても、使える時間は限られます。

この「使うたびに、期限つきの鍵を受け取る」という考え方は、この本の中で何度も出てきます。サーバーが他のサービスを使うとき(第9章)、自動デプロイが AWS を操作するとき(第19章)も、同じ仕組みを使います。長く使える鍵を、どこにも置かない。これが AWS の安全の基本です。

  • AWS でサービスを作る 01 ― アカウントと初期設定
  • 12 / 19
  • 入るたびに「期限つきの鍵」を受け取る
  • IAM Identity Center
  • あなたの AWS アカウント
  • 人
  • ユーザー
  • パスワード+MFA
  • 鍵
  • 一時的な役割(ロール)
  • 数時間で切れる鍵で操作
  • 人
  • あなた
  • 書類
  • 許可セット
  • アカウントと権限を選ぶ
  • 一時的な鍵
  • 鍵
  • ルートユーザー
  • 入口:アクセスポータル
  • 金庫にしまったまま
  • ひらめき
  • ポータルに入ると、その回だけ使える一時的な鍵が渡される。鍵を手元に置き続けない。

Identity Center を用意する5つの手順

ルートユーザーでの作業は、これが最後です。

順番操作補足
1コンソールで「IAM Identity Center」を開き、有効にする組織(AWS Organizations)も一緒に作られる。リージョン(第2章)は東京を選ぶ
2「ユーザー」からユーザーを作る入れたメールアドレスに招待が届くので、パスワードと MFA を設定する
3「許可セット」から許可セットを作る最初は用意済みの AdministratorAccess(管理者)を1つ
4「AWS アカウント」で、自分のアカウントにユーザーと許可セットを割り当てるユーザー × 許可セット の組み合わせ
5設定画面にあるアクセスポータルの URL をブックマークする以後、毎日ここから入る

1番で作られる組織とは、複数のアカウントを束ねて管理する仕組みです。Identity Center でアカウントへの入口を管理するには、組織の一部として有効にする必要があります(組織なしの形もありますが、アカウントへの入口は作れません)。

図の右にある注意のとおり、無料プランの人は、組織を作った時点で自動的に有料プランに変わります。クレジットは残りますが、使いすぎれば請求が発生するようになります。だからこそ、先に MFA と予算の知らせを済ませる順番にしました。

5番まで終わったら、一度ルートユーザーからサインアウトし、ポータルから入り直してみてください。画面右上に、ルートではなく許可セットの名前が出ていれば成功です。

ちなみに、管理者用の許可セットは権限がとても強いので、第3章で「必要な分だけ」の考え方を学んだら、日常の作業はもっと弱い許可セットに寄せていきます。

  • AWS でサービスを作る 01 ― アカウントと初期設定
  • 13 / 19
  • Identity Center を用意する5つの手順
  • 設定
  • Identity Center を有効にする
  • 組織(Organizations)も作られる
  • 注意
  • 無料プランの人は注意
  • 人
  • ユーザーを作る
  • 組織を作った時点で、無料プランは
  • メールに招待が届く
  • 自動で有料プランに変わる。
  • 書類
  • 許可セットを作る
  • 残りのクレジットは引き続き使える。
  • まずは管理者用を1つ
  • だから順番は
  • リンク
  • アカウントに割り当てる
  • MFA → 予算の知らせ → Identity Center。
  • ユーザー × 許可セット
  • 見張りを付けてから有料に進む。
  • インターネット
  • ポータルの URL を保存
  • 毎日ここから入る
  • ひらめき
  • 有効にする → ユーザー → 許可セット → 割り当て → ポータルから入る。ルートを使うのはここまで。

AWS を操作する3つの入口

AWS を操作する入口は、大きく3つあります。

入口どんなもの向いている場面
マネジメントコンソールブラウザで開く AWS の操作画面最初に触るとき、状態を目で見たいとき
CloudShellコンソールの中から開ける、ブラウザ上の端末(文字で命令を打つ画面)準備なしですぐ命令を打ちたいとき
AWS CLI自分のパソコンに入れる、命令を打って AWS を操作する道具手順を繰り返したい、記録に残したいとき

見た目はまったく違いますが、どの入口も最後は同じ AWS の API(プログラムから AWS に頼みごとをする窓口)を呼んでいます。コンソールのボタンを押すのも、CLI で命令を打つのも、裏では同じ API に同じ頼みごとを送っているのです。

そして API は、頼みごとが届くたびに「この人は、これをしてよいか」を確かめます(第3章)。だから、どの入口から入っても、使える権限は同じです。

CloudShell は、コンソールの上の方にある端末のアイコンから開けます。サインインしている人の権限がそのまま使え、CLI も最初から入っています。追加料金はかからず、リージョンごとに少しのファイルを残しておけます(中から作ったサーバーなどには、もちろん料金がかかります)。

この本の手順は、主にコンソールと、短い CLI の命令で示します。

  • AWS でサービスを作る 01 ― アカウントと初期設定
  • 14 / 19
  • AWS を操作する3つの入口
  • 画面
  • ターミナル
  • ノートPC
  • マネジメントコンソール
  • CloudShell
  • AWS CLI
  • ブラウザの画面で操作
  • ブラウザの中の端末。準備不要
  • 自分のパソコンの端末から
  • クラウド
  • AWS の API
  • すべての操作はここを通り、許可を確かめられる
  • ひらめき
  • 画面(コンソール)・ブラウザの中の端末(CloudShell)・手元の端末(CLI)。どれも同じ API を呼ぶ。

手元の CLI も、アクセスキーを作らずに使う

自分のパソコンから CLI を使うときも、Identity Center の一時的な鍵を使います。

最初に1回だけ aws configure sso を実行し、聞かれた項目に答えます。

聞かれること入れるもの
SSO session name自分で決める名前(例:photolog)
SSO start URLアクセスポータルの URL
SSO regionIdentity Center を有効にしたリージョン(東京なら ap-northeast-1)

続けてブラウザが開き、ポータルでサインインすると、使うアカウントと許可セットを選んでプロファイル(CLI の設定のひとまとまり)が保存されます。以後は毎回 aws sso login でサインインし、--profile でプロファイルを指定して使います。最後の aws sts get-caller-identity は「いま自分は誰として操作しているか」を表示する命令で、設定の確認に便利です。

古い記事では、CLI を使うためにアクセスキー(長く使える、プログラム用の鍵)を作ってファイルに保存する方法がよく紹介されています。この本ではそれをしません。アクセスキーは自分で消すまでずっと使えるので、パソコンから漏れたり、うっかりコードと一緒に公開したりすると、その日から他人に使われ続けます。

なお、2025年からは aws login という命令で、コンソールのサインインをそのまま CLI に使う方法も加わりました。こちらも一時的な鍵を使う方法です。

  • AWS でサービスを作る 01 ― アカウントと初期設定
  • 15 / 19
  • 手元の CLI も、アクセスキーを作らずに使う
  • # 1回だけ:Identity Center の入口を登録
  • OK
  • $ aws configure sso
  • 鍵は期限つき。切れたら入り直す
  • SSO session name: photolog
  • SSO start URL: https://d-xxxx.awsapps.com/start
  • OK
  • パソコンを盗まれても被害が短い
  • SSO region: ap-northeast-1
  • # 毎回:サインインして一時的な鍵を受け取る
  • NG
  • アクセスキーを作ってファイルに保存
  • $ aws sso login --profile photolog-admin
  • $ aws sts get-caller-identity --profile photolog-admin
  • NG
  • ルートの鍵を CLI で使う
  • ひらめき
  • aws configure sso で一度設定し、aws sso login で一時的な鍵を受け取る。長く使える鍵を置かない。

フォトログ開発、最初の日にやること

この本で育てるサービス「フォトログ」は、利用者が写真を投稿し、一覧を見て、いいねできる小さな SNS です。

アプリを1行も書く前に、次の5つを終わらせます。

順番やること防げること
1アカウントを作る。ルートのメールは長く使えるものに連絡が届かない、パスワードを戻せない
2ルートユーザーに MFA を2つ登録するパスワードが漏れての乗っ取り
3月 20 ドルの予算と、80%・100%・予測の知らせ消し忘れによる高額請求
4Identity Center で自分用の管理者ユーザーを作る毎日ルートを使うことによる事故
5CLI を aws configure sso で設定するアクセスキーの漏えい

予算の金額は目安です。この本の練習では、作ったものをその日のうちに片付ければ、月に数ドル程度で収まることがほとんどです。20 ドルの知らせが来たら「何かを消し忘れている」と考えてください。

もしチームで開発するなら、仲間の分のユーザーも Identity Center で作ります。ルートユーザーのパスワードを共有することは絶対にしません。

  • AWS でサービスを作る 01 ― アカウントと初期設定
  • 16 / 19
  • フォトログ開発、最初の日にやること
  • カメラ
  • OK
  • アカウントを作る(ルートのメールは長く使えるもの)
  • フォトログ
  • OK
  • ルートユーザーに MFA を2つ登録する
  • 写真を投稿できる小さな SNS
  • OK
  • 予算 20 ドル、80% と 100% でメールが来るようにする
  • OK
  • Identity Center で自分用の管理者ユーザーを作る
  • ここまでのお金:ほぼ0
  • OK
  • CLI を aws configure sso で設定し、ルートから出る
  • ひらめき
  • アプリを1行も書く前に、この5つを終わらせる。ここまでにかかるお金はゼロ。

お金と片付け:この章の設定はほぼ無料

この章で設定したものに、追加料金はほとんどかかりません。

設定したもの料金
アカウント・MFA追加料金なし(セキュリティキーを買うなら、その代金)
AWS Budgets(知らせるだけ)追加料金なし
IAM Identity Center・Organizations追加料金なし
CloudShell追加料金なし(中から作ったものには料金がかかる)
予算を超えたら自動で操作を止める機能(予算アクション)2つまで無料、それ以上は有料

AWS の料金は、多くの場合「何かを動かしている時間」や「しまっている量」にかかります。この章の設定は見張りと入口だけで、何も動かしていないので、ほぼ無料なのです。料金の考え方は第4章で詳しく扱います。

片付け

この章で作ったものは、消さないでください。以後のすべての章の土台になります。

もし AWS の利用をやめるときは、先に中で動いているもの(サーバーなど)を消してから、ルートユーザーでサインインし、アカウントの設定からアカウントを閉じます。閉じた後も90日間は元に戻すことができ、その後に完全に削除されます。

  • AWS でサービスを作る 01 ― アカウントと初期設定
  • 17 / 19
  • お金と片付け:この章の設定はほぼ無料
  • アカウント・MFA
  • 追加料金なし
  • 更新
  • 片付け
  • AWS Budgets(通知だけ)
  • 追加料金なし
  • この章で作ったものは
  • Identity Center・組織
  • 追加料金なし
  • 消さない。以後の章の
  • 土台になる。
  • CloudShell
  • 追加料金なし(中で作ったものは別)
  • やめるときは、中身を
  • 予算が超えたら自動で止める機能
  • 消してから、アカウント
  • 2つまで無料、それ以上は有料
  • を閉じる。
  • ひらめき
  • MFA・予算の通知・Identity Center・CloudShell は追加料金なし。お金がかかるのは中で作るもの。

よくある落とし穴

初期設定まわりで実際によく起きる事故を並べます。

事故何が起きるか防ぎ方
ルートのメールが読めない退職した人の個人アドレスで作っていて、パスワードを戻せないグループのアドレスで作る
鍵をコードに書いて公開公開された鍵は数分で機械的に見つけられ、勝手に使われるアクセスキーを作らない。一時的な鍵を使う
偽のログイン画面「請求に問題があります」などのメールのリンクから、偽サイトに入力してしまうメールのリンクから入らない。パスキーを使う
予算のメールが迷惑メールへ知らせが来ているのに気づかない作った直後に、届くかを確かめる
作ったものが「消えた」画面右上のリージョンが違うだけで、別の場所を見ているリージョンを確かめる(第2章)
スマホの機種変更で入れないMFA が1つしか無く、古いスマホと一緒に消えたMFA を2つ以上登録する

特に2つ目は、初心者に限らず毎年のように起きています。鍵を公開してしまった場合、気づいた時点ですぐに鍵を無効にし、AWS のサポートに連絡してください。長く使える鍵を最初から作らないのが、いちばん確実な防ぎ方です。

5つ目の「消えた」は、この後の第2章の内容そのものです。AWS には「どこのデータセンターで作るか」という概念があり、画面で見ている場所を間違えると、作ったものが見えなくなります。

  • AWS でサービスを作る 01 ― アカウントと初期設定
  • 18 / 19
  • よくある落とし穴
  • メール
  • ルートのメールが読めない
  • コード
  • 鍵をコードに書いて公開
  • 退職者の個人アドレスで作っていた
  • 数分で見つかり、勝手に使われる
  • 注意
  • 偽のログイン画面
  • インターネット
  • 作ったものが「消えた」
  • メールのリンクから入らない
  • 右上の地域が違うだけのことが多い
  • 通知
  • 予算のメールが迷惑メールへ
  • スマホ
  • スマホを機種変更して詰む
  • 届くか一度確かめる
  • MFA を2つ登録していれば大丈夫
  • ひらめき
  • 事故の多くは「入れなくなる」と「鍵が漏れる」。どちらも、最初の設定と習慣で防げる。

まとめ:作った日に、守りと見張りを付ける

この章で見たことをまとめます。

用語意味
AWS アカウント請求の単位であり、作ったものが入る入れ物。12桁の ID で区別する
ルートユーザーアカウントを作ったメールアドレスで入る、何でもできるユーザー。普段は使わない
MFAパスワードに加えて「持っているもの」で確かめる。パスキーが推奨。2つ以上登録する
無料プラン・有料プラン無料プランは期限と制限つき。組織を作ると有料プランに変わる
AWS Budgets予算を決め、実績や予測が超えそうになったらメールで知らせる
IAM Identity Centerユーザーと許可セットを1か所で管理する。入るたびに期限つきの鍵を渡す
CloudShell・CLIコンソールと同じ API を呼ぶ別の入口。アクセスキーは作らない

この章の考え方の芯は、「強い鍵は使わずにしまう」「鍵は期限つきにする」「お金は見張る」の3つです。どれも後の章で何度も出てきます。

さて、Identity Center を有効にするとき「リージョンは東京を選ぶ」と書きました。コンソールの右上にも「東京」や「バージニア北部」といった地名が出ています。そして落とし穴には「作ったものが消えた」がありました。

AWS のサーバーは、世界のどこにあって、どこを選べばいいのでしょうか。次の第2章では、リージョンとアベイラビリティゾーンを見ていきます。

  • AWS でサービスを作る 01 ― アカウントと初期設定
  • 19 / 19
  • まとめ:作った日に、守りと見張りを付ける
  • AWS アカウント
  • 請求の単位であり、作ったものが入る入れ物
  • ルートユーザー
  • 何でもできるマスターキー。MFA を付けて金庫にしまう
  • MFA
  • パスワード+持ち物。パスキーが推奨。2つ以上登録する
  • AWS Budgets
  • 予算を超えそう・超えたらメールで知らせる
  • IAM Identity Center
  • 日常用のユーザーと許可を管理。入るたびに一時的な鍵
  • CloudShell・CLI
  • コンソールと同じ API を呼ぶ別の入口。アクセスキーは作らない
  • ひらめき
  • 次の第2章:右上の「東京」とは何か。AWS のデータセンターがどこにあり、どう選ぶかを見る。

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