「止まらないようにして」は、どれくらい?
第28章では、信頼性の柱として「壊れても、すぐ戻る」構成を目指すと書きました。ところが、実際の仕事でこう言われたらどうでしょう。
「フォトログは、絶対に止めないでね」
言った人に悪気はありません。でも、作る側は困ります。絶対に止まらないシステムは作れないからです。機械はいつか壊れますし、データセンターが停電することも、地震で地域ごと使えなくなることも、誰かが操作を間違えることもあります。
止まりにくくする方法はいくらでもあります。けれど、止まりにくくするほど、お金も手間も増えます。どこまでやればいいのかは、「絶対」という言葉からは決まりません。
| あいまいな言葉 | 数字にすると |
|---|---|
| 止めないで | 1か月に何分までなら止まってよいか |
| データを消さないで | 何時間分のデータまでなら、失っても受け入れられるか |
| すぐ直して | 障害が起きてから何時間で再開できればよいか |
| 災害にも備えて | 東京が丸ごと使えなくなったら、どこで、いつまでに再開するか |
この章では、この数字の決め方と、決めた数字を満たすための部品の組み方を学びます。前半で「どれくらい止まるのか」を計算する方法、後半で地域ごと使えなくなるような災害への備えを扱います。
※2026年9月時点の情報です。画面・料金・細部は変わることがあります。
