なぜ「キーワード検索」では足りないのか
サービスのよくある質問(FAQ)に、検索窓を付けたとしましょう。利用者が「解約したい」と入力しました。ところが、FAQ に 書いてあるのは「退会の手順」です。
ふつうのキーワード検索は、入力された文字が含まれる文書を探します。「解約」という文字は「退会の手順」には含まれていないので、結果は0件です。利用者は「答えが無い」と思って、問い合わせフォームに向かうか、あきらめて去ってしまいます。
人間なら、「解約」と「退会」がほぼ同じ意味だとすぐ分かります。欲しいのは、文字ではなく意味で探す検索です。
さらに最近は、AI に「社内の資料に基づいて答えてほしい」という要望が増えています。AI(LLM)は一般的な知識は持っていても、あなたの会社の規則や、先週書かれたマニュアルは知りません。そこで、質問に関係する資料を探して、AI に一緒に渡すという方法が使われます。この「探す」の部分にも、意味で探す仕組みが要ります。
この号では、その仕組みである埋め込みとベクトルデータベース Vectorize、そして探して答えるまでを丸ごと引き受ける AI Search を見ていきます。
※この号の内容は 2026年9月時点の情報です。料金・上限・提供状況は変わることが多いので、使う前に必ず公式のドキュメントで確かめてください。
