1回ずつなら正しいリクエストが、何万回も来る
ログイン画面を思い浮かべてください。ID とパスワードを入れて送信する、ごく普通の画面です。
攻撃者は、この画面にパスワードを次々に変えて送りつけます。123456、password、qwerty…。よく使われるパスワー ドの一覧を上から順に試していけば、弱いパスワードの人はいつか当たります。これが総当たり攻撃(ブルートフォース)です。よそのサイトから漏れた ID とパスワードの組を試す「リスト型攻撃」もあります。
困るのは、この1本1本のリクエストが、中身としては完全に正しいことです。形は普通のログインで、SQL も混ざっていません。05号の WAF で中身を見ても、止める理由がありません。04号の DDoS 対策から見ても、1秒に数十回程度では「洪水」とは言えません。
悪いのは中身ではなく、回数です。人間は1秒に何十回もログインを試しません。
同じ形の困りごとは、ほかにもあります。
| 場面 | 困ること |
|---|---|
| API | 1人の利用者が使いすぎて、他の人の分まで食べてしまう |
| 重いページ | 検索や集計のページを連打されて、サーバーが疲れる |
| スクレイピング | 全ページを短時間で抜き取られる |
| 会員登録・問い合わせ | 同じ相手から大量に送られる |
※この号の内容は 2026年9月時点の情報です。料金・本数の上限・選べる値は変わることがあるので、導入のときは必ず公式のドキュメントで確かめてください。