世界中の Worker から、同じ設定を速く読みたい
18号で見たとおり、Worker は世界中の拠点で動きます。東京の利用者には東京で、サンパウロの利用者にはサンパウロで、あなたのコードが走ります。
では、その Worker がデータを読みたくなったらどうでしょう。たとえば「サイトのテーマ色」「新しい機能をオンにするかどうか」「古い URL から新しい URL への対応表」といった設定です。
普通に考えると、データベースを1つ用意して、Worker から読みに行きます。ところが、データベースは1か所にあります。東京に置いたら、サンパウロの Worker は、設定を1つ読むたびに地球の反対側まで往復することになります。せっかく利用者の近くでコードを動かしているのに、データのところで遠回りしてしまうのです。
しかも、こうした設定はほとんど変わりません。テーマ色を変えるのは月に1回かもしれません。それなのに、1秒に何百回も同じ値を遠くまで取りに行くのは、もったいない話です。データベースにも、無駄な負荷がかかります。
欲しいのは、「めったに変わらない値を、世界中のどこからでも近くで読める」置き場です。それが、この号で扱う Workers KV(以下 KV)です。
※この号の内容は 2026年9月時点の情報をもとにしています。料金や上限は変わることがあるので、使うときは必ず公式のドキュメントで確かめてください。
