大きな会社のネットワークは、何に困っているのか
ここまでの号の多くは、1つのサイトや1つのアプリ、数十人のチームを想定していました。この号では、視点をぐっと広げて、大きな会社のネットワーク全体を考えます。
大きな会社には、図のようにたくさんの場所があります。本社、各地の支店や工場、自社のデータセンター、そして AWS などのクラウド。社員はそれらの間を行き来して仕事をし、インターネット上の SaaS も毎日使いま す。
このネットワークには、次のような悩みがあります。
| 悩み | 中身 |
|---|---|
| つなぐ費用 | 拠点どうしを結ぶ専用線は高く、増やすのも時間がかかる |
| 遅さ | 支店の通信が、いったん本社を回ってから外へ出る |
| 守りの機械 | ファイアウォールなどの機械を拠点ごとに買い、更新し続ける |
| 守る範囲 | サイトだけでなく、会社が持つ IP アドレスのどこが DDoS で狙われてもおかしくない |
Cloudflare は、こうした悩みに向けた企業向けの製品も持っています。Cloudflare WAN(2026年に Magic WAN から名前が変わりました)、Magic Transit、Network Interconnect などです。
どれも企業向けの契約が前提で、個人が試せるものではありません。この号では、細かい設定ではなく、「何を置き換えようとしているのか」「なぜそれが Cloudflare でできるのか」を、仕組みの水準でつかむことを目指します。
※この号の内容は 2026年9月時点の情報です。企業向けの製品は、名前・提供条件・管理画面がよく変わります。検討するときは、必ず公式のドキュメントと営業の窓口で確かめてください。