普通に見えるリクエストに、悪い中身が混ざる
04号の DDoS 対策は、量で攻撃を見分けました。でも、攻撃のすべてが量で押してくるわけではありません。たった1本のリクエストで、サイトを乗っ取る攻撃もあります。
図の例を見てください。サイトの検索窓に、検索語のふりをして ' OR 1=1 -- という文字を入れて送っています。アプリがこの文字をそのまま SQL に組み込む作りになっていると、「すべての行を返せ」という命令に化けてしまい、データベースの中身が丸ごと返ってきます。これが SQL インジェクションです。
このリクエストは、量としてはたった1本です。送り方もブラウザと同じ、普通の GET です。DDoS 対策から見れば、何の変哲もありません。
同じような「中身が悪い」攻撃は、ほかにもたくさんあります。
| 攻撃 | 中身 |
|---|---|
| SQL インジェクション | 入力に SQL を混ぜてデータベースを操る |
| XSS(クロスサイトスクリプティング) | 入力に JavaScript を混ぜて、他の利用者のブラウザで動かす |
| パストラバーサル | ../../etc/passwd のようにして、見せてはいけないファイルを読む |
| 既知の脆弱性を突く | 古い WordPress やライブラリの、公開済みの穴を狙う |
本来は、アプリ側で穴をふさぐべきものです。でも、すべてのアプリのすべての穴を、今日すぐに直せるとは限りません。
※この号の内容は 2026年9月時点の情報です。料金・本数の上限・提供範囲は変わることがあるので、導入のときは必ず公式のドキュメントで確かめてください。