なぜ、アドレス欄に鍵のマークが要るのか
ブラウザとサーバーの通信は、途中でたくさんの機器を通ります。カフェの Wi-Fi、プロバイダーのルーター、国をまたぐ回線。暗号化されていない HTTP では、それらの機器の上で中身がそのまま読めます。フォームに入れたパスワードも、ログインの Cookie もです。読めるだけでなく、途中で書き換えることもできます。広告を差し込んだり、ダウンロードするファイルを差し替えたり です。
これを防ぐのが HTTPS です。HTTP の通信を TLS(昔の名前は SSL。今も「SSL」と呼ばれることが多い)で包みます。TLS は2つの仕事をします。
| 仕事 | 中身 |
|---|---|
| 暗号化 | 途中の機器からは中身が読めず、書き換えも検出できる |
| 相手の確認 | 証明書で、「本当に example.com のサーバーか」を確かめる |
2つ目が見落とされがちですが、とても大事です。暗号化していても、相手が偽物なら意味がありません。証明書は、認証局(CA)が「このサーバーは確かにこのドメインのものだ」と保証した身分証です。
今のブラウザは、HTTP のページに「保護されていない通信」と表示し、検索エンジンも HTTPS のサイトを優遇します。HTTPS はもはや選択肢ではなく前提です。この号では、Cloudflare を使ったときに HTTPS がどう成り立つのか、何を設定すればよいのかを見ていきます。
※この号は 2026年9月時点の情報をもとにしています。画面の名前・料金・提供範囲は変わることがあるので、公式のドキュメントで確かめてください。
