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Cloudflare のすべて ― 1機能ずつ、仕組みと存在理由から / 全35本

Cloudflare 14:Email Routing ― 独自ドメインのアドレスを、今の受信箱で

発行
アニメモ公式
版
第1版
改訂
コマ
全14

Cloudflare Email Routing で、独自ドメインのアドレス宛てのメールを Gmail などの今の受信箱に転送する仕組みを説明します。MX と SPF の行、転送の規則とキャッチオール、転送先の本人確認、転送と SPF・DKIM・DMARC の関係、Email Workers、送信は別の機能であること、料金と落とし穴まで。

独自ドメインのアドレスは欲しい。サーバーは持ちたくない

13号でドメインを手に入れたとします。次にやりたくなるのが、そのドメインのメールアドレスです。名刺やサイトに [email protected] と書けると、[email protected] よりずっと信頼されます。

ところが、独自ドメインでメールを受け取るには、ふつう次のどれかが必要です。

方法手間・費用
自分でメールサーバーを立てる迷惑メール対策・ウイルス対策・保守がずっと続く。個人や小さなチームには重い
レンタルサーバーのメール機能サーバー契約が必要。使わない機能にもお金を払う
Google Workspace などの有料メール1人ごとに毎月の料金がかかる

でも、やりたいことが「[email protected] 宛てのメールを、いつも使っている Gmail で読みたい」だけなら、メールを保存する箱を新しく持つ必要はありません。受け取って、今の受信箱に回してくれる係がいれば十分です。

この係が、この号で見る Email Routing です。

※この号の内容は 2026年9月時点の情報です。Email Routing を含むメールの機能は近年大きく変わっています。料金・上限・機能は変わることがあるので、使う前に必ず公式のドキュメントで確かめてください。

  • Cloudflare のすべて 14 ― Email Routing
  • 1 / 14
  • 独自ドメインのアドレスは欲しい。サーバーは持ちたくない
  • [email protected] ?
  • 送信者
  • 今の受信箱
  • 取引先・サービス
  • Gmail・Outlook など
  • ドメインは買った(13号)。名刺には [email protected] と書きたい
  • でもメールは、いつもの Gmail で読みたい。サーバーの運用はしたくない
  • 受け取るためだけに、メールサーバーを契約するのは重い。

一言でいうと:受け取って、今の受信箱へ転送する係

Email Routing は、独自ドメイン宛てのメールを Cloudflare が受け取り、決めた規則どおりに別のアドレスへ転送する機能です。 料金はかかりません。

図の中央の札が、転送の規則です。たとえば次のように決めます。

宛先(カスタムアドレス)行き先
[email protected][email protected] へ転送
[email protected]チームで見ているアドレスへ転送

Email Routing がしないことも、はっきりさせておきます。

しないこと理由
メールを保存する受け取ったらすぐ転送する。受信箱は持たない
メールを送る受信専用。送信は別の機能(あとのページ)
迷惑メールを完全に止めるある程度は弾くが、最終的な振り分けは転送先の受信箱が行う

「受信箱は今のものを使い続け、入り口のアドレスだけ独自ドメインにする」。これが Email Routing の考え方です。アドレスはいくつでも作れるので、「サービスごとに別のアドレスで登録し、どこから漏れたか分かるようにする」といった使い方もできます。

  • Cloudflare のすべて 14 ― Email Routing
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  • 一言でいうと:受け取って、今の受信箱へ転送する係
  • Cloudflare(MX を受け持つ)
  • メール
  • [email protected] → [email protected]
  • support@ → チームのアドレス
  • 送信者
  • 今の受信箱
  • 取引先・サービス
  • Gmail・Outlook など
  • example.com 宛てのメールを Cloudflare が受け取り、規則どおりに転送する
  • 無料。保存も送信もしない。受信箱は今のものをそのまま使う
  • Email Routing は「受信と転送」だけ。メールを保存する箱は持たない。

仕組み①:MX を Cloudflare に向ける

メールはどうやって届け先を知るのでしょうか。答えは DNS の MX レコードです(メールのしくみシリーズで見たもの)。[email protected] にメールを送るとき、送信者のメールサーバーは DNS に「example.com のメールはどのサーバーに渡せばいい?」と聞きます。その答えが MX です。

Email Routing を有効にすると、Cloudflare が MX を Cloudflare のメールサーバーに向ける行を DNS に足してくれます。同時に、SPF の TXT レコードも足されます。

example.com  MX   xxx.mx.cloudflare.net   (優先度の違う行が複数)
example.com  TXT  "v=spf1 include:_spf.mx.cloudflare.net ~all"

MX のサーバー名は、アカウントによって違うことがあります。管理画面が示すものをそのまま使ってください。

ここで大事なのは、ほかの MX を残さないことです。前に別のメールサービスを使っていて、その MX が残っていると、送信者のサーバーはどちらか一方に届けます。すると、「届くメールと届かないメールがある」という、とても分かりにくい状態になります。Email Routing の設定画面は、邪魔になる古い行があると知らせてくれるので、確かめてから消しましょう。

なお、この仕組みは DNS が Cloudflare にあることが前提です(01号)。

  • Cloudflare のすべて 14 ― Email Routing
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  • 仕組み①:MX を Cloudflare に向ける
  • Cloudflare(MX を受け持つ)
  • example.com MX xxx.mx.cloudflare.net
  • example.com MX yyy.mx.cloudflare.net
  • 送信者
  • example.com TXT v=spf1 include:
  • _spf.mx.cloudflare.net ~all
  • 今の受信箱
  • 取引先・サービス
  • Gmail・Outlook など
  • 有効にすると、Cloudflare が MX と SPF の行を DNS に自動で足してくれる
  • ほかの MX が残っていると、メールがどちらに届くか分からなくなる
  • 「example.com 宛てのメールはどこへ?」の答え(MX)を Cloudflare にする。

仕組み②:届いたメールを、規則に当てて転送する

MX が Cloudflare を向いたので、example.com 宛てのメールはすべて Cloudflare に届くようになりました。図の小包が、いまエッジに届いたメールです。

Cloudflare は、メールの宛先を見て、規則の一覧から合うものを探します。

宛先当たる規則動き
[email protected]info@ の規則[email protected] へ転送
[email protected]orders@ の規則Email Worker に渡す
[email protected]どれにも当たらない → キャッチオール設定しだい(捨てる・転送する)

キャッチオールは、「規則に書いていないアドレス宛て」をまとめて扱う規則です。オンにして転送すると、どんなアドレスでも受け取れて便利ですが、そのぶん迷惑メールもすべて届きます。迷惑メールの業者は、admin@ sales@ などありそうなアドレスを片っ端から試すからです。最初は「捨てる」にしておき、必要なアドレスだけ規則を作るのが安全です。

規則の行き先は、転送先のアドレスか、Email Worker(コード)のどちらかです。1つの規則から複数のアドレスへ同時に転送したいときは、Worker を使います(あとのページ)。

  • Cloudflare のすべて 14 ― Email Routing
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  • 仕組み②:届いたメールを、規則に当てて転送する
  • Cloudflare(MX を受け持つ)
  • [email protected] → [email protected]
  • support@ → チームのアドレス
  • 送信者
  • orders@ → Email Worker(コード)
  • 今の受信箱
  • 取引先・サービス
  • それ以外(キャッチオール)→ 捨てる
  • Gmail・Outlook など
  • info@ 宛て
  • 送信者のメールサーバーは MX を引き、Cloudflare に届ける
  • info@ の規則に当たったので、[email protected] へ転送する
  • 宛先のアドレスを見て、いちばん合う規則を選ぶ。

仕組み③:今の受信箱に、そのまま届く

規則に当たったメールは、転送先の受信箱に届きます。図の小包が右の受信箱に着きました。

Gmail で見ると、このメールは「To: [email protected]」のメールとして表示されます。送信者(From)は元の送信者のままなので、返信ボタンを押すと、元の送信者に向けて返信が作られます。ただし、そのとき差出人は Gmail のアドレスになります。[email protected] として返信する方法は、あとのページで見ます。

Gmail 側でフィルタを作れば、「To が [email protected] のものにラベルを付ける」といった整理もできます。

受け取る側から見ると、Email Routing はほとんど目に見えない仕組みです。メールは Cloudflare を一瞬通るだけで、保存されずに転送されます。

ここで1つ問題が起きます。転送すると、メールの送り手が変わるのです。元の送信者のサーバーが送ったメールを、今度は Cloudflare のサーバーが Gmail に送ります。Gmail から見ると、「example.com から来たはずのメールを、Cloudflare のサーバーが送ってきた」ことになります。これが、次のページで見る SPF の問題です。

  • Cloudflare のすべて 14 ― Email Routing
  • 5 / 14
  • 仕組み③:今の受信箱に、そのまま届く
  • Cloudflare(MX を受け持つ)
  • [email protected] → [email protected]
  • info@ 宛て
  • support@ → チームのアドレス
  • 送信者
  • orders@ → Email Worker(コード)
  • 今の受信箱
  • 取引先・サービス
  • それ以外(キャッチオール)→ 捨てる
  • Gmail・Outlook など
  • Gmail には「To: [email protected]」のメールとして届く
  • 転送でも SPF が壊れないよう、封筒の差出人を書き換えて届ける(次のページ)
  • 受け取った側は、ふつうのメールとして読む。返信は元の送信者に向く。

転送と SPF・DKIM・DMARC

メールの「なりすまし」を防ぐ仕組みは3つあります(メールのしくみシリーズ)。

仕組み何を確かめるか転送するとどうなるか
SPF送ってきたサーバーが、差出人のドメインに認められているか送り手が Cloudflare に変わるので、そのままでは合わない
DKIM本文と一部のヘッダーに付いた署名が正しいか中身を変えずに転送すれば、署名は残る
DMARCSPF か DKIM が、見た目の差出人と合っているかDKIM が残れば合格しやすい

SPF の問題に対して、Email Routing は封筒の差出人(エンベロープの From)を Cloudflare 側のアドレスに書き換えて転送します(SRS と呼ばれる方法)。こうすると、受け取った Gmail が確かめる SPF は「Cloudflare のサーバーが Cloudflare のアドレスとして送った」になり、合格します。見た目の From(画面に出る差出人)は変えません。

ここで混同しやすいのが、この話は受信の話だという点です。Email Routing が足す SPF の行は、Cloudflare があなたのドメインを受け持つためのものです。あなたが [email protected] として送るメールを信用してもらうには、送信に使うサービスに合わせて、SPF・DKIM・DMARC をそれぞれ設定する必要があります。

  • Cloudflare のすべて 14 ― Email Routing
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  • 転送と SPF・DKIM・DMARC
  • SPF
  • 「このサーバーは送ってよいか」。転送すると送信元が Cloudflare に変わる
  • → 対策
  • 封筒の差出人を Cloudflare 側に書き換える(SRS)
  • DKIM
  • 本文への署名。中身を変えずに転送するので、そのまま残る
  • DMARC
  • SPF か DKIM が、見た目の差出人と合えば合格
  • 注意
  • ここは受信の話。自分が送るメールの SPF・DKIM は別に要る
  • 転送すると SPF が合わなくなる。封筒の差出人の書き換えで吸収している。

転送先は、先に「本人確認」が要る

転送先に [email protected] を登録すると、すぐには転送が始まりません。Cloudflare から [email protected] に確認メールが届き、中のリンクを押して初めて、転送先として使えるようになります。

なぜこの手間があるのでしょうか。もし確認なしで転送先を登録できると、他人のアドレスを勝手に転送先にして、大量のメールを送り込むことができてしまいます。自分のドメインを作り、キャッチオールで他人のアドレスに転送するだけで、迷惑メールの中継所ができてしまうのです。確認のリンクは、「このアドレスの持ち主が、転送を受け取ることに同意した」という印です。

項目中身
転送先の登録単位アカウント。1度確認すれば、同じアカウントのほかのドメインでも使える
確認前転送されない(規則を作っても動かない)
見落としやすい所確認メールが迷惑メールフォルダに入っていることがある

転送が始まらないときは、まず転送先の状態が「確認済み」になっているかを見ましょう。

  • Cloudflare のすべて 14 ― Email Routing
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  • 転送先は、先に「本人確認」が要る
  • Cloudflare(MX を受け持つ)
  • 確認メール
  • [email protected] → [email protected]
  • リンクを押す
  • 送信者
  • 今の受信箱
  • 取引先・サービス
  • Gmail・Outlook など
  • 他人のアドレスを勝手に転送先にして、迷惑メールを送り込む悪用を防ぐため
  • 転送先はアカウント単位で登録し、ほかのドメインの規則でも使い回せる
  • 転送先に確認メールが届き、リンクを押すまで転送は始まらない。

Email Workers:転送の代わりにコードを動かす

規則の行き先には、転送先のアドレスの代わりに Worker(18号)を指定できます。これを Email Workers と呼びます。届いたメールをコードで処理できるので、単純な転送ではできないことが書けます。

ts
export default {
  async email(message, env, ctx) {
    const allow = ["[email protected]"];
    if (!allow.includes(message.from)) {
      message.setReject("Address not allowed");
      return;
    }
    await message.forward("[email protected]");
    await message.forward("[email protected]");
  },
};

この例では、許可した送信者以外は受け取りを拒否し、許可した送信者のメールは2つのアドレスに転送しています。転送先は、どちらも本人確認済みである必要があります。

使い方例
拒否知らない送信者・特定の件名を受け取らない
振り分け件名や本文によって転送先を変える
保存・連携内容を KV や D1 に保存する、チャットに通知する、キューに積む(20・23・24号)

メールを「人が読むもの」から「プログラムが受け取るもの」に変えられるのが、Email Workers の面白さです。

  • Cloudflare のすべて 14 ― Email Routing
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  • Email Workers:転送の代わりにコードを動かす
  • Cloudflare(MX を受け持つ)
  • Email Worker
  • [email protected] → [email protected]
  • 拒否・振り分け・保存
  • support@ → チームのアドレス
  • 送信者
  • orders@ → Email Worker(コード)
  • 今の受信箱
  • 取引先・サービス
  • それ以外(キャッチオール)→ 捨てる
  • Gmail・Outlook など
  • 件名で振り分ける・知らない送信者を拒否する・内容を KV や D1 に保存する
  • 1つのメールを複数の宛先へ転送したいときも Worker で(18号)
  • 規則の行き先を Worker にすると、届いたメールをコードで処理できる。

送信は別の機能:Email Routing では「送れない」

Email Routing で一番よくある誤解が、「[email protected] から送れるようになる」というものです。Email Routing は受信と転送だけで、送信はしません。 Gmail で返信すると、差出人は Gmail のアドレスになります。

[email protected] として送りたい場合は、送信の仕組みを別に用意します。

方法中身
Cloudflare の Email SendingWorker や API からメールを送る機能。2026年4月に公開ベータになった
外部の送信サービスSMTP を提供するサービスを使い、Gmail の「別のアドレスから送信」に登録する
有料のメールサービス受信も送信もまとめて任せる(この場合 Email Routing は使わない)

Cloudflare では、受信の Email Routing と送信の Email Sending をまとめて Cloudflare Email Service と呼ぶようになっています。組み合わせれば、「メールを受け取って Worker で処理し、返信する」までを Cloudflare の中で完結できます。ただし Email Sending はベータで、アプリからの通知メールのような用途が中心です。人が日常的に使う送信には、まだ外部のサービスを使うことが多いでしょう。

どの方法でも、送信に使うサービスに合わせて SPF と DKIM の設定を足すことを忘れないでください。足さないと、送ったメールが迷惑メール扱いされます。

  • Cloudflare のすべて 14 ― Email Routing
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  • 送信は別の機能:Email Routing では「送れない」
  • Email Routing
  • 受信と転送のみ。無料
  • Email Sending
  • Worker や API から送る。2026年4月に公開ベータ
  • Gmail で info@ として
  • 外部の送信サービスの SMTP を「別名」に登録
  • 注意
  • 送る仕組みごとに SPF・DKIM の設定を足す
  • Email Routing と Email Sending は、Cloudflare Email Service の受信と送信の2つの柱
  • info@ として返信したいなら、送信の仕組みを別に用意する。

導入:ドメインを選んで、規則と転送先を作る

Email Routing の設定は、管理画面だけで数分で終わります。前提は、ドメインの DNS が Cloudflare にあることです(01号)。

順番やることポイント
1ドメインの「Email」から Email Routing を開いて有効にする画面の名前は変わることがある
2追加される MX と SPF の行を承認する前のメールサービスの MX が残っていたら消す
3転送先のアドレスを登録する届いた確認メールのリンクを押す
4規則を作るinfo@ → 転送先。キャッチオールは最初は「捨てる」
5試す別のアドレスから [email protected] に送って、届くか確かめる

5の試験は、転送先と同じアドレスから送らないのがコツです。Gmail は、自分で送ったメールが自分に戻ってくると、受信箱に表示しないことがあります。別のアドレス(携帯のメールなど)から送ってみましょう。

規則やアドレスは、API や Terraform でも管理できます(34号)。

  • Cloudflare のすべて 14 ― Email Routing
  • 10 / 14
  • 導入:ドメインを選んで、規則と転送先を作る
  • 1. 有効にする
  • ドメインの Email → Email Routing を開く
  • 2. DNS の行
  • MX と SPF の追加を承認。古い MX は消す
  • 3. 転送先
  • Gmail などを登録し、確認メールのリンクを押す
  • 4. 規則
  • info@ → 転送先。必要ならキャッチオール
  • 5. 試す
  • 別のアドレスから送って、届くか確かめる
  • 前提はドメインの DNS が Cloudflare にあること(01号)。

料金と制限:受信・転送は無料

項目料金・制限
Email Routing(受信・転送)無料。Workers の無料プランでも使える
カスタムアドレス規則を作ればいくつでも(規則の数には上限がある)
転送先本人確認が必要。登録できる数に上限がある
メールのサイズ上限がある。大きな添付ファイルは届かないことがある
Email WorkersWorkers の料金と上限に従う
送信(Email Sending)別の料金。本人確認済みの自分宛ては無料プランでも送れるが、任意の宛先へ送るには Workers の有料プランが必要

具体的な上限の数字(規則の数・転送先の数・サイズ)は、公式の Limits のページで確かめてください。個人や小さなチームの使い方で困ることは、まずありません。

逆に、大量のメールを受け取る業務(毎日何万通も届く問い合わせ窓口など)や、メールの保管・監査が必要な会社の用途には、Email Routing は向きません。その場合は、専用のメールサービスを使いましょう。

2026年9月時点の情報です。料金・上限は変わるので、公式で確かめてください。

  • Cloudflare のすべて 14 ― Email Routing
  • 11 / 14
  • 料金と制限:受信・転送は無料
  • Email Routing(受信・転送):無料。Workers の無料プランでも使える
  • Email Workers:Workers の料金と上限に従う
  • 転送先の数・規則の数・メールのサイズに上限あり(公式の Limits)
  • 送信(Email Sending)は別料金。任意の宛先へは有料プランが要る
  • 2026年9月時点の情報。料金・上限は変わるので公式で確かめること
  • 無料だが、転送先の数・規則の数・メールの大きさには上限がある。

よくある落とし穴

落とし穴何が起きるか対策
前のメールサービスの MX が残っている届くメールと届かないメールが混ざるMX は Cloudflare のものだけにする
info@ から返信しようとしたGmail のアドレスで返信される送信は別の仕組みを用意する
キャッチオールで全部転送迷惑メールまで転送され、転送先の受信箱の評判が下がることもある必要なアドレスだけ規則を作る
転送先の確認メールを見落とした転送が始まらない状態が「確認済み」か見る
Google Workspace などと併用しようとしたMX が衝突する受信を任せるのはどちらか一方
送信の SPF・DKIM を設定していない送ったメールが迷惑メール扱い送信サービスに合わせて設定する

とくに最後の2つは、「Email Routing を入れたらメールが全部うまくいく」と思い込んだときに起きます。Email Routing は受信の入り口だけを受け持つ、と覚えておけば避けられます。

  • Cloudflare のすべて 14 ― Email Routing
  • 12 / 14
  • よくある落とし穴
  • 前のメールサービスの MX が残っている → 届いたり届かなかったり
  • info@ から返信しようとした → Email Routing では送れない
  • キャッチオールで全部転送 → 迷惑メールが Gmail の評判を下げる
  • 転送先の確認メールを見落とした → 転送が始まらない
  • Google Workspace などを使うなら、Email Routing は使わない
  • 古い MX・送信できない・迷惑メールまで転送される。

ほかの号とのつながり

号つながり
13 Registrarドメインを手に入れる。買ってすぐ Email Routing を設定できる
01 DNSMX と SPF は DNS の行。DNS が Cloudflare にあることが前提
18 WorkersEmail Workers でメールをコードで処理する
20 KV・23 D1届いたメールの内容を保存する
24 Queues届いたメールを後で処理するためにキューに積む

Email Routing は、Cloudflare の中でも「無料で、すぐ効く」機能の代表です。ドメインを持ったら、まず info@ を作ってみるとよいでしょう。

  • Cloudflare のすべて 14 ― Email Routing
  • 13 / 14
  • ほかの号とのつながり
  • Cloudflare(MX を受け持つ)
  • [email protected] → [email protected]
  • support@ → チームのアドレス
  • 送信者
  • orders@ → Email Worker(コード)
  • 今の受信箱
  • 取引先・サービス
  • それ以外(キャッチオール)→ 捨てる
  • Gmail・Outlook など
  • 13 Registrar
  • 01 DNS
  • 18 Workers
  • 20 KV・23 D1
  • 24 Queues
  • ドメインを持ち(13)、DNS を任せ(01)、コードで処理する(18)。

まとめ:受け取りは Cloudflare、読むのは今の受信箱

項目内容
何か独自ドメイン宛てのメールを受け取り、今の受信箱に転送する機能
仕組みMX を Cloudflare に向け、宛先ごとの規則で転送する
DNS の行MX と SPF が自動で足される。古い MX は消す
転送と認証封筒の差出人を書き換えて SPF の失敗を避ける。DKIM は残る
転送先本人確認のメールが必要
コードEmail Workers で拒否・振り分け・保存
送信できない。Email Sending か外部の送信サービスを使う
料金受信・転送は無料。上限は公式の Limits で確認

次の15号からは、話が「社内を守る」側に移ります。まずは、社内のサーバーを受け口を開けずに公開する Tunnel です。

  • Cloudflare のすべて 14 ― Email Routing
  • 14 / 14
  • まとめ:受け取りは Cloudflare、読むのは今の受信箱
  • Cloudflare(MX を受け持つ)
  • [email protected] → [email protected]
  • info@ 宛て
  • support@ → チームのアドレス
  • 送信者
  • orders@ → Email Worker(コード)
  • 今の受信箱
  • 取引先・サービス
  • それ以外(キャッチオール)→ 捨てる
  • Gmail・Outlook など
  • 無料の受信・転送。転送先は本人確認が要る。コードで処理するなら Email Workers
  • 送信はできない。返信したいなら Email Sending か外部の送信サービス
  • MX を Cloudflare に向け、規則で転送。送信は別の仕組みで。

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